女性特有の腰痛 | 所沢 たいよう整体院

女性特有の腰痛

腰痛の悩みは男女共通ですが、女性の方が腰痛になりやすいと言われています。

なぜでしょうか?

ここでは姿勢と女性ホルモンという観点から、女性特有の腰痛について考えてみたいと思います。

男性に比べ筋肉量が少ない

腰痛の話なのに、いきなり筋肉の話?と思われるかもしれませんが、腰椎(ようつい:腰の骨)を支えているのは、腹筋や背筋などの筋肉です。

女性は筋肉を作ることに影響する男性ホルモンテストステロンの分泌が男性より少ないため、もともと筋肉がつきにくくなっているので、腰椎を支える腹筋・背筋の量も男性に比べ少なくなります。

そのため腹筋や背筋の力が弱まると、腰椎や椎間板(ついかんばん:背骨の間に挟まっているクッション)に負担がかかりやすくなるため、女性の場合は意識して腹筋や背筋を鍛えないと、腰痛を起こす可能性が高くなります。

適度な運動を心がけ、腹筋や背筋が衰えないようにすることが重要になります。

また、無理なダイエットも筋肉を減らす要因となるので、注意が必要です。

踵が高い靴を履く影響

女性の場合、パンプスなどヒールの高い靴を履く機会が多くなります。

ヒールの高い靴を履くことで自然と姿勢が前のめりになり、バランスをとるために腰を突き出したような姿勢をとることになります。

この腰を突き出した姿勢では腰が反りすぎてしまうことから、腰への負担が多くかかることになり、腰痛が起こりやすくなります。

腰がだるいなどの違和感があったら、負担がかかっている腰からの合図です。
早めにヒールが低い靴に履き替えるなどして、腰痛の予防に心がけましょう。

体重・体型の変化

女性の腰痛

女性は妊娠するとお腹が大きくなり、体重も10kg以上増えることから、バランスをとるために姿勢が変化していきます。

この姿勢の変化が、女性ホルモンリラキシンによって不安定になった骨盤に与える影響も大きく、腰にかかる負担もまた増えることになります。

また、妊娠により運動不足になると筋力が低下するため、腰椎にかかる負担も増え、腰痛に影響することになります。

妊娠・出産の影響

出産時には本来は狭い産道を赤ちゃんが通って出てきます。

その出産をスムーズにするために、骨盤の恥骨結合(ちこつけつごう)という部分を緩める働きをするのが、女性ホルモンのリラキシンです。
このリラキシンによって関節を軟らかくして骨盤を広げ、産道を広げます。

リラキシンは月経前と妊娠三か月後頃から産後数日間分泌され、このころの骨盤はとても軟らかく不安定になります。

リラキシンは骨と骨をつなぎ支える靭帯(じんたい)を緩めるといわれ、靭帯が緩むことにより、周辺の筋肉・腱・関節への負担がより多くかかることになります。

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骨密度の低下

女性ホルモンであるエストロゲンは、骨を作る骨芽細胞(こつがさいぼう)を増殖させて、骨を壊す破骨細胞(はこつさいぼう)を抑制します。

このため閉経などによりエストロゲンの分泌が減少すると、骨の中のカルシウムが減っていき、骨が脆くなる骨粗鬆症(こつそしょうしょう)になりやすくなり、脆くなった骨に、尻もちやくしゃみ等何らかの力がかかると、骨がつぶれたり(圧迫骨折)、変形することがあります。

エストロゲンの分泌が減少する主な原因は、不規則な食事や無理なダイエット等により十分な栄養が取れないこととも言われています。

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